ハックアタック徹底解析

ハックアタック徹底解析

ハックアタック徹底解析

巻末付録まで併せると860ページもあるものすごいボリュームの本。一冊に6400円は高かった...

Phase1
ネットワークの基礎知識
Phase2
ネットワークの形成
Phase3
脆弱性の暴露
Phase4
セキュリティホールのハッキング
Phase5
脆弱性ハッキングの手口
Phase6
ハッカーツールボックス

内容はかなり古い(Windows XPがまだ出ていない頃かな?)のだけれど、初めて知るような内容が多く読んでいて楽しかった。
特に良かったのがPhase4。ファイアウォールをすり抜ける方法だとか、バックドアの仕組みだとか、キーロガーの仕組みだとかが実際にCのコードと共に紹介されている。例えばキーロガーIDTを書き換えてしまうらしい。当たり前といえば当たり前だけれど。他にはルーターやプロキシサーバーなどのほとんどは普通telnet等でリモートから管理できるようになっているので、それらのクライアントになりすましてしまえばファイアウォールをすり抜けられるなどなど。

あとは、Kevin Mitnick*1がIPスプーフィングをして下村努*2のシステムに侵入した際の実際のパケットログとかまで載っていたりする。

860ページの大部分がサービス毎、ルーター毎、OS毎、アプリケーション毎などの脆弱性をひたすら書き並べていたり、トロイの木馬などのプログラムをひたすら列挙したりという多少読みづらい面もあるけれども、とても勉強になる内容が多い本だと思った。


紹介されている脆弱性とか、プログラムとかはかなり古いのでそのまま使って悪いことしようとしても無駄だと思います。純粋にこういった事に興味があり勉強したいという人には良いかもしれません。

*1:ものすごく有名なスーパーハッカー

*2:Kevin Mitnickを捕まえるのに貢献した人