応用代数学入門
- 作者: ダレル・W.ハーディ,キャロル・L.ウォーカー,Darel W. Hardy,Carol L. Walker,鈴木治郎
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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バーコードとか身近で使われてる符号って誤り検出・訂正なんかの様子が目に見えてわかるから面白い。
2 of 5 コード
1〜10の整数を次のように符号化するコード
1: 11000 2: 10100 3: 01100 4: 10010 5: 01010 6: 00110 7: 10001 8: 01001 9: 00101 0: 00011
読み方は簡単でそれぞれのビットを 0, 1, 2, 4, 7として、法11で加算すればいい。
何でこのようなコードにするかというと、必ず2ビットだけが1になるので誤りを検出できるから。
バーコードとかいろんなコードがこの2of5コードを基本にして3of9コードとか拡張した誤り検出符号を使っているらしい。
この系列は覚えやすいから目でバーコードを読めるようになるかも(笑)
モールス符号
モールス符号は長いバー、短いバー、短い空白、長い空白を使って符号化する方法。
モールス符号は可変長符号で、全体の長さを短くする為に出現頻度の高いアルファベットに短いコードが割り当てられている。*1
逆に言えば覚えにくい符号。
他にも点字とかパンチカードとかいろいろ書いてある。面白い。
おまけ:ISBNのチェックディジット
ISBNにはチェックディジットが付いていて
ISBN4-89471-493-0
なら最後の0がチェックディジット。計算方法は
(4, 8, 9, 4, 7, 1, 4, 9, 3)・(10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2) mod 11 = 0
・は内積の意味。
本の裏を見るとISBNの上に2of7のバーコードが書いてあってこれは
978 - ISBN番号 - チェックディジット
って数字になっている。当然チェックディジットは違う数字。
*1:ハフマン符号というわけではないみたい