ディジタル回路テイクオフ指南―回路設計を越えたセンスを身につけよう

一昨日先生から頂いた本を読破した。
15年以上前の本で、登場するIC等はかなり古い(FPGA等まだ登場していないころ)けどディジタル回路についてだけでなく、アナログ回路について、個々の部品について、ノイズ対策など総合的な基礎知識が満載でとても良かった。

特にノイズ対策の項が良い。

  • クロック周波数が高くなるとディジタル回路と言えども、ノイズが無視できなくなってきてアナログ回路の知識が求められる
    • 周波数が高い => 電波の波長が短くなる => 配線パターンのそこら中から電磁波発生
    • ICのスパイクノイズが大きくなりNoise Imunityを越えてしまう
  • たった導線一本でもそれはLCR回路として働いてしまう
  • 複数の導線はその間でクロストークが起こり一方の信号が他方の信号に洩れ出してしまう
  • 開放端が存在するとそこで反射波が発生して電流がぐちゃぐちゃになってしまう

などなど。
電源・グラウンドラインの引き回しとかとにかく配線が重要だと言うことが分かった。
自分は今まで電源・グラウンドラインを1mm程度の線で引いてたorz

それから、TTLなどの部品についての解説も良い。最近はCMOSがほとんどだけどこういう知識はあって良いんじゃないかと思う。

あと、ラッチの説明が今まで読んだ本の中で一番分かり易かった。JKラッチやD-FFの中身が一から書けるようになったのが一番の収穫かもしれない(笑)


それから、

を買った。付録が凄い。1cmx1cmくらいのICの中に

  • 16ビットRISC CPU
  • ROM32kバイト, RAM256バイト
  • 16ビットA-Dコンバータ
  • 12ビットD-Aコンバータ
  • 温度センサ
  • LCDドライバ

などなどが組み込まれてる。
今作ってるCPUのインターフェースまわりに使ってみようかな。特にLCDドライバが便利そう。